2008年02月07日
京都新聞コラム1月31日

『童謡を伝えたい』
「♪雪やコンコン、あられやコンコン♪」
冬本番、雪が降って寒い日。童謡の世界は、懐かしい日本の原風景が描かれています。
「童謡は環境学習に繋がりますね」と、お客様から言われたことがあります。
正にその通りです。どんどん無くなりつつある大切な風景・心を次世代の子供たちに伝えていくことが必要です。
私は、コンサートのプログラムに出来るだけ「日本の歌・童謡」を入れるようにしてきました。
会場のお客様に「お子様やお孫さんと一緒に歌って下さい」とお願いしています。
大人が歌っていると、子供はすぐ覚えて一緒に歌います。
歌詞の意味が分からなくても大丈夫です。
童謡は「親子・家族の愛情」「母への思い」「豊かな自然」がベースとなっています。
殺伐とした、残酷な事件が多いこの頃。
何か大切なことを忘れてしまっています。
難しいことを言わなくても、歌の中に答えを見つけられるのではないでしょうか。さあ、一緒に歌いましょう。
2008年02月07日
京都新聞コラム1月24日

「絵本オペラ 客席と一体」
オペラを観ることが大好きな私です。
しかし、オペラに出る楽しさはそれ以上のものです。
私の持ち役にフンパーディンク作曲「ヘンゼルとグレーテル」の魔女があります。
通称「ヘングレ」の魔女は、もうコスプレ状態。
トンガリ帽子・尖った鼻・大きな口・長い爪・黒い大きなマント・・・等。楽屋で準備をする時はワクワクします。
私が、制作・演出する「ヘングレ」はセットが絵本になっていて、
タイトルも『絵本オペラ「ヘンゼルとグレーテル」』。
絵本をめくるのは森の妖精。
でも、森に住むのは、可愛い妖精だけではなく、怖い魔女もいる、という仕掛けです。
本当は3時間のオペラをギュッと縮めて40分の絵本オペラ。
会場の子供たちは、ヘンゼルとグレーテルの味方となって、魔女をやっつけようと応援します。
ヘングレが魔女を釜戸に押し込み、やっつけた時には一緒に喜んでくれます。
会場と一体となって演じるオペラはやっぱり辞められませんね。
タグ :ふれあい奏でる
2008年02月07日
京都新聞コラム1月17日

『バリアフリーな音楽会』
1月9日びわ湖ホール大ホールで「ケイリン福祉コンサート~ニューイヤーコンサート」を開催しました。
このコンサートには、障害を持っておられる方々を招待させていただきました。
私は、主催者として受付で皆様をお迎えしておりました。
開演直前のことです。
杖をつきながら、ゆっくりと歩いて来られる親子の姿を見つけて駆け寄り、
「間もなく開演致しますので、どうぞお急ぎ下さい」と声を掛けました。
すると、付き添いのお父さんが「息子はこれが精一杯なんです」と一言。
私は返す言葉を失いました。
「失礼致しました」と言うのがやっとのことでした。そして、恥ずかしさで一杯でした。
障害を持った方々への上っ面な理解を反省したのです。
様々な段差を取り除いて、バリアフリーな社会の実現が進められています。
ハードのバリアフリーだけでなく、ソフトのバリアフリーも大切ですね。
その為にも、「音楽」が少しででも役に立つことを願っています。
タグ :ふれあい奏でる





