京都新聞コラム1月17日号
『バリアフリーな音楽会』
1月9日びわ湖ホール大ホールで「ケイリン福祉コンサート~ニューイヤーコンサート」を開催しました。
このコンサートには、障害を持っておられる方々を招待させていただきました。
私は、主催者として受付で皆様をお迎えしておりました。
開演直前のことです。
杖をつきながら、ゆっくりと歩いて来られる親子の姿を見つけて駆け寄り、
「間もなく開演致しますので、どうぞお急ぎ下さい」と声を掛けました。
すると、付き添いのお父さんが「息子はこれが精一杯なんです」と一言。
私は返す言葉を失いました。
「失礼致しました」と言うのがやっとのことでした。そして、恥ずかしさで一杯でした。
障害を持った方々への上っ面な理解を反省したのです。
様々な段差を取り除いて、バリアフリーな社会の実現が進められています。
ハードのバリアフリーだけでなく、ソフトのバリアフリーも大切ですね。
その為にも、「音楽」が少しででも役に立つことを願っています。
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