京都新聞コラム1月24日号

Brahms Hall

2008年02月07日 02:47



「絵本オペラ 客席と一体」

 オペラを観ることが大好きな私です。

 しかし、オペラに出る楽しさはそれ以上のものです。

 私の持ち役にフンパーディンク作曲「ヘンゼルとグレーテル」の魔女があります。

 通称「ヘングレ」の魔女は、もうコスプレ状態。
 トンガリ帽子・尖った鼻・大きな口・長い爪・黒い大きなマント・・・等。楽屋で準備をする時はワクワクします。
 
 私が、制作・演出する「ヘングレ」はセットが絵本になっていて、
 タイトルも『絵本オペラ「ヘンゼルとグレーテル」』。

 絵本をめくるのは森の妖精。
 でも、森に住むのは、可愛い妖精だけではなく、怖い魔女もいる、という仕掛けです。

 本当は3時間のオペラをギュッと縮めて40分の絵本オペラ。  
 
 会場の子供たちは、ヘンゼルとグレーテルの味方となって、魔女をやっつけようと応援します。
 ヘングレが魔女を釜戸に押し込み、やっつけた時には一緒に喜んでくれます。

 会場と一体となって演じるオペラはやっぱり辞められませんね。



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